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元がんセンター医師が実証

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●フコイダンの敵である癌を知ろう


●癌とは?
  • 細胞がさまざまな外的、内的な因子によって変化を起こし、生体の制御を離れて、自律的に増殖するようになった細胞を腫瘍(しゅよう)細胞といいます。そのなかでも特に、細胞の分化が起こらず、急速な発育と周囲への浸潤や転移することにより、やがて宿主を死にいたらしめるような悪性腫瘍を癌と言います。このガン細胞には、アポトーシス( 細胞の自殺作用 )が無いため放っておけばどんどん増えてしまいます。そのために、切り取ったり焼き殺したりする治療がなされるのです。
●フコイダンはどのように利く?
  • ガン細胞はアポトーシス( 細胞の自殺作用 )の無い暴走した腫瘍です。例えば、おたまじゃくしがカエルになるときを考えてみてください。しっぽの細胞が、「カエルになったら自分(しっぽ)はもういらないから」と、タイミングを見計らって自殺して、しっぽが落ちるのです。ですが、これがガン細胞でしたら蛙になってもしっぽが付いたままとなってしまい、やがてしっぽが邪魔で満足に動けないかえるは死んでしまうでしょう。
  • そのアポトーシスのないガン細胞にアポトーシスをさせることが出来るのが、フコイダンと言われています。アガリクスやメシマコブなどの健康食品では、免疫力を高めてガン細胞と戦う、という作用が知られていました。ところがフコイダンは、ガン細胞に直接働きかけて、ガン細胞を自殺に導く作用があるとされています。この点が、フコイダンが他の健康食品と大きく違う点です。
●免疫作用はどうですか?
  • 上では他の健康食品と違うと書きましたが、もちろん免疫向上作用は同じように有ります。
  • 私たちが食べたものは口の中、胃、十二指腸、小腸で多くの消化酵素の働きを受けて、小さな分子となって吸収されます。栄養素を吸収する時に病原菌や有害物質を体内に取り込まないようにチェックするのが小腸の入口にある M 細胞です。M 細胞の下のマクロファージが有害物質を発見すると、T 細胞や B 細胞、NK 細胞などのリンパ球に攻撃をさせます。ここでフコイダンも M 細胞のチェックを受けます。ところが、マクロファージは人体には無い分子構造をもったフコイダンを有害物質と勘違いし、リンパ球に総攻撃を仕掛けるように指令を出します。このことによって免疫細胞が活性化し、その結果、体内の免疫力が活性化するのです。
●もう他に効果はないの?
  • ガン細胞が増殖するために必要な酸素や栄養を補給するために作られる新生血管を阻害する働きがあることが最近明らかになってきました。つまり、フコイダンはガン細胞の補給ルートや逃亡ルートを見つけてダメージを与えてくれるのです。

すなわちフコイダンには癌に対する三つの大きな要素を持っていると言えます。